1. ホーム >
2. SCORPIONスコーピオン >
3. SCORPIONスコーピオン シーズン3 >

SCORPIONスコーピオン シーズン3　第18話『殻を抜け出して』

※この記事にはプロモーションが含まれています

ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

ハッピーの新たな友人

メカ好きのチャット仲間とチャットしながら楽しい時間を過ごすハッピー。相手は女性であるようだが、素性は全く分からない。心配するトビーだが、ハッピーは気にせず楽しくエンジンの組み立てを行っている。チャット仲間から”バルブの仕様を送る”と言うメッセージが届くがその後、何の音沙汰もなくなる。そのままガレージで寝てしまったハッピーだが翌朝目覚めてもまだチャット相手からの連絡がない。几帳面な子のはずなのにおかしいと感じたハッピーはアカウント情報をハッキングし、チャット相手がエイダ・ピアースと言うランカスター住まいの子であるとわかると行ってくると言って一人出掛けてしまった。
ハッピーがエイダの家の近くにやってくると何台もの消防車がいて辺りは大変なことになっていた。どうやら昨晩嵐があり、電柱が倒れ屋根を突き破って火花を散らしていた。ハッピーは消防の責任者らしき人物に状況を尋ねつつ電気を止めないと家が燃えると言うが責任者の男性は「電気を止めたら中の少女が死んでしまう。NASAと話さないと。」と言った。
どういう意味か分からずハッピーはエイダの家の中へと入っていた。「鉄骨のフレームにビニールの覆い。高性能の空気清浄システム。外から来たものを消毒する滅菌器。これは無菌室だ…。」と言ったハッピーはその中にいる少女に「免疫不全なんだね。」と声を掛けた。突然現れた見知らぬ女性に驚く少女は「誰なの？」と聞いた。ハッピーは「私はハッピー。エイダだね？”スプロケット77”だよ。」と名前とハンドルネームを名乗った。一緒にエンジンを造った人物だと分かったエイダは父親にそのことを伝えた。昨晩の嵐でネット接続が切れ、無菌室の上の天井は穴があきいまにも倒れた電柱と木々が落ちてきそうだった。
もし無菌室に穴が開けば菌が入り込みエイダは数分で死んでしまう。電気を止めたら止めたで空気清浄機が止まりそれもエイダを死なせてしまう。ハッピーはすぐにチームに電話をし、応援を頼んだ。

瓦礫除去作戦

連絡を受けすぐに駆けつけるウォルター、ペイジ、トビー。投票日を迎えたシルヴェスターとケイブはガレージからサポートすることになる。エイダの父親デヴィッドと会いトビーは「エイダは再生不良性貧血で骨髄移植もかなわず重度の免疫不全ですね。」と言う。少しの菌も命取りになり、病気は2年半前からだとデヴィッドは言った。
部屋に入ったウォルターは無菌室を見て素晴らしいなと感心していた。シルヴェスターは天井に突き刺さっている物を画像ソフトで分析するため、画像を送ってくれと言う。積み重なったがれきが落ちないように取り除く順番を調べた。電線から出る火花に怯えつつウォルターとトビーはハッピーの指示通りがれきを1つ1つ取り除いていく。不安そうにしているエイダ。ハッピーは話しかけて安心させてあげていた。無菌室にこもり、外に出ることもできないエイダは「太陽の光を浴びたいわ。」と話した。
だが強い風が吹きはじめがれきの一部が無菌室の上へ落ちてしまった。穴があいたら危険だからすぐに取り除こうとするが手が届かない。するとエイダが無菌室にあるイスなどを積み上げ、空気のマットレスを置いて下から押し上げ抵抗を減らすという考えを出し実行してくれた。落ちた木は何とか押し上げられウォルターたちは作業を再開しようとするが今度は電線が切れ無菌室の上へと落ちて来た。無菌室の覆いは160度で溶けてしまう。電線の熱で無菌室は10分ほどしかもたない。ウォルターは「彼女を外へ出すしかない！」と言った。

命懸けの移動

だがエイダは外へ出ることはできない。どうにか彼女を外へ出すことはできないか…。考えたスコーピオンは防護服を使ってそれを簡易無菌室にし、エイダを安全な場所へと移動させようと思いつく。消防車の中から防護服や酸素ボンベなど必要な道具を拝借しその間にシルヴェスターはエイダの移動先である飲食店の肉用冷凍庫を探すと言った。「密閉状態だから無菌にできる。殺菌してろ過した酸素を冷却システムで供給する。条件を満たす店を探すよ。」とシルヴェスターはケイブに説明した。
一方道具を揃えたウォルターたち。デヴィッドが酸化エチレンガスで殺菌をする。普段なら殺菌後は36時間かけてガスを除去するのだが今はそんな時間はない。殺菌を終えた防護服などを受け取ったエイダは言われた通りにそれを着用した。その時電線が垂れ下がり無菌室のドアをブロックしてしまう。「これじゃ出られない…。」と言うエイダにハッピーは「出れるよ。」と言って無菌室のビニールをナイフで裂いてエイダを無菌室から出した。恐る恐る踏み出すエイダ。「安全だから。」と声を掛けてあげるとエイダは出て来て父親とハグをした。普段は絶対にできないハグ。親子の愛情にスコーピオンも感動しているがその時がれきが落ち無菌室は潰れてしまった。「出発するぞ！」とトビーが言い、一行は肉用冷凍庫がある場所へと移動を始める。何もかも順調に進んでいると思われたがエイダは息が苦しくなり湿疹が出始めた。別の車にいたトビーが画像を見て確認すると酸化エチレンの除去不足によるアレルギー反応であると分かる。「これほど重篤だと長くはもたない。防護服を脱がせろ！」と言った。だが脱げば菌にさらされてしまう。脱いでも脱がなくても死が迫る中、頭をフル回転させる天才たち。するとはちみつを使うという案が出る。過酸化水素を作り出すことができ、抗菌作用がある化合物でもある。ケイブは「戦場でも抗菌剤として使う。」と言った。大量のはちみつを手に入れるため近所にある蜂蜜店へ向かった。ケイブが店に話をつけてくれていたので到着するとすでにドラム缶の中にはちみつが用意されていた。ペイジとハッピーが防護服を脱がせ、酸素ボンベと通信機は着けたままのエイダはドラム缶に入ろうとするが、その前に久しぶりに感じる太陽の光を思い切り浴びていた。「入って、”ハニー”」とトビーに促されエイダはドラム缶の中へ入ると頭まですっぽりとはちみつに埋まった。ハッピーたちはドラム缶を車に乗せ、大急ぎでケイブたちの待つ飲食店へと向かった。

スポンサーリンク

炎に包まれるドラム缶

その頃、飲食店の肉の冷凍庫も殺菌する必要があるためケイブたちはどうするか考えていた。火を使うという案が出るとペイジが飲食店が使う卓上鍋用のジェル燃料を使ったらどうかと言った。ウォルターはそれなら燃える温度が低いが殺菌することもでき普通の炎より危険が少ないから最適だと言った。ケイブたちはデヴィッドと協力して壁一面にジェル燃料を塗りつけて行く。
そこへハッピーたちも到着。より殺菌を確実なものにするため冷凍室にエイダの入ったドラム缶も入れて火をつけることになる。
通信機を借りたデヴィッドははちみつの中に漬かっているエイダに話しかける。「これだけ言わせてくれ。お前を誇りに思うよ。本当に強い子だ。愛しているよ。」と言った。そしてハッピーは「エイダ、酸素ボンベを外すよ。1分我慢したら室内が殺菌される。エンジンの点検を想像してて。その間にすぐ終わる。深く息を吸って！3…2…1…！」と言って酸素ボンベを取り外した。そしてケイブは冷凍室にマッチを投げ入れた。燃料に引火し冷凍室は炎に包まれる。熱によりはちみつの表面が固まり始めたがハッピーは「エイダ、表面が固まってるけど突き破れるよ。」と励ました。冷凍室の火は次第に収まって行く。ハッピーはデヴィッドに「私の合図で空気清浄機を作動させて。」と言う。火が消えると同時に合図を出し、空気清浄機は動き出した。ハッピーは「エイダ。10秒後にこの質問に答えて。往復運動を回転運動に変えるエンジンの装置は？」と言い時間が来ると「エイダ、出て！」と声を掛けた。だがエイダはなかなか出て来ない。みんなが心配そうな顔を見せる中、はちみつの表面が割れ中からエイダが顔を出した。無事に試練を乗り越え無菌室への移動を果たしたエイダ。笑顔で「往復運動を回転運動に変えるのはクランク軸。」と答えた。

ヴァーチャルダンスパーティー

無事にエイダを救うことができたスコーピオン。冷凍室の前には予備室も作られ、エイダはパソコンを手にすることもできた。ハッピーはメカ好きのチャット仲間たちに話したら家はすぐに直すと言ってくれたよと話した。エイダは嬉しいと答えたが、顔は寂しそうだった。今回命は助かったが、ドナーを見つけることが困難な状態で今後も外に出ることもなくあこがれのダンスパーティーで踊ることもできない。太陽の光を浴びることも、大好きな父親とハグすることもない。だがこれ以上ハッピーがエイダにしてあげられることはなかった。命を救ってくれただけで十分よとエイダは言ってくれた。
ガレージに戻ったハッピーはPCの前にじっと座りエイダが現れるのを待っていた。そんなハッピーを心配するトビーたち。
そしてティムとの関係が一旦終わったペイジ、シルヴェスターが不利になる動画を投稿したアリーと別れたケイブ。みんな落ち込む中トビーはいいことを思いついた。ミラーボールを出してガレージをダンスフロアに変えるとエイダの所に届けたVRゴーグルを使ってエイダにダンスパーティーに”参加”してもらうことにした。ハッピーが電話で話しているとウォルターが「エイダ、考えてみたんだ。これから僕がアルゴリズムを作って世界中の遺伝情報を圧縮する。適合するドナーは世界に一人だとしても捜しだす。4～5ヶ月か、その2倍3倍かかっても一生はかからない。」と言った。エイダは嬉しそうに「ありがとう。」と言った。
そしてダンスパーティーが始まる。女性用の長手袋をはめたトビーの手を取り、エスコートするのはタキシードを着たシルヴェスター。臨場感あふれるダンスパーティーにVRゴーグルを着けたエイダは嬉しそうに踊っていた。それを見るデヴィッドも嬉しそうな顔を見せていた。

泣かせるエピソードでしたね( ;∀;)いいお話だったな～。
人間不信なところがあるハッピーだけれど、チャットを通じて共通の趣味を持つ友達が出来ましたね。エイダも今は大変だけれどドナーが見つかって自由な生活が送れるようになるといいな。
デヴィッドもとっても愛情深くてステキなお父さんですよね。あの親子には幸せになってもらいたいです。
どうやらティムとペイジはお別れに…。そしてケイブはアリーとお別れに…。シルヴェスターは選挙に落選…。
ケイブは自分で決断したし、シルヴェスターはコミック店を存続させる方法を見つけたからまだ良いですが、ペイジはちょっと心配ですね。ウォルター的にはチャンス到来だけど。どうなるでしょうね～。
はちみつ屋のおじさん、いい仕事してましたわ。

今日の一枚

SCORPION season3 ep18