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SCORPIONスコーピオン シーズン3　第17話『あの時、あの瞬間』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

極寒の地へ

グリーンランドにあるグランセ世界種子貯蔵庫。100か国以上の国々が協力し合い数千種以上の種子を保存している。あらゆる飢饉にや絶滅に備えるためであるが、設備もすごい。ハッピーは「年360日は無人で動きや温度や湿度のセンサーに発電設備も完備。」と話す。ケイブは「だが不具合が起き庫内の温度と湿度が急上昇した。貯蔵庫の管理機関がフィンランドから遠隔で復旧を試みてる。だがプログラムが複雑すぎる。政府が飛行機を用意してる。」と言った。無人の施設のため分析対象がいないと言うことでトビーはラルフとお留守番。残りでグリーンランドへ向かうことになった。

舞い上がった黄色い粉

種子貯蔵庫に到着したスコーピオン。だが支給されたカードキーが使えない。どうやら発電機がやられ停電しているらしい。ハッピーは「中に入ったら雪上車のバッテリーで発電機を生き返らせよう。」と言って外へ行こうとする。ケイブは引き留め「雪上車から目を離すな。さもないと…」と言いハッピーは「分かってる。遭難は経験済み。」と答え外へ行った。
ウォルターたちは何とか扉をこじ開けようとバールを使う。扉を意外とすんなり開き施設内に入ることができた。発電機を直そうと奥へ進むハッピーだが、システムを確認していたウォルターが「問題は一つじゃない。電力サージが原因でブレーカーが落ちたらしい。直さないと完全復旧しない。」と言う。発電機を確認したハッピーもたしかに電力サージだねと言い発電機はやられているけど予備の電力で直るまでしのごうと言った。
ハッピーがとりあえずの電力を復旧させると冷却システムが作動し始めた。だが安心したのも束の間。黄色い粉のようなものが舞いハッピーとシルヴェスターは咳き込んでしまった。種子の粉が溜まっていたようで菌がばら撒かれたらしい。その菌はブレーカーを戻しに行こうとしていたケイブも吸ってしまった。

突然のニワトリ来襲

サーバー室へと向かったシルヴェスターは電力サージの原因はサーバーの時刻が51秒ずれていることだと言う。「1月1日から原子時計と毎日1秒ずれてた。」と聞きウォルターは「技術者がうるう秒を設定し忘れ、システムは正しい時刻に合わせ続けていた。」と言いハッピーは「処理装置が高速で動き続けた結果電力サージで発電機がやられブレーカーが落ちた。」と言った。シルヴェスターは「時計を合わせれば問題解決だ。」と言うが続けて「何か変じゃないか？気配が…」と言い出す。怯えているだけだろうと思い皆が励ます。だが突然扉が閉まる。焦るシルヴェスター。ケイブやハッピー、ウォルターとペイジの居る区分の扉もしまったがこれは再起動中に無防備な種子を守るための措置で、40分後の再起動後には開くだろうと考えられた。大丈夫だと言うウォルターだがシルヴェスターは「大丈夫じゃないよ。奴らが中に…うわぁ～！！！！」と叫んだ。
叫び声を聞いた仲間たちは何とか助け出そうと考えるが、40分後にならないと無理。一体何が起こっているのか…。
するとシルヴェスターは「やっぱり一人じゃなかった…。」と言って、部屋にニワトリがいると言い出すがカメラ映像を確認してもそんなものはいない。ウォルターはガレージにいるトビーに連絡を取りカメラ映像を送って状況を確認してもらう。映像ではニワトリなんか見えない。でもシルヴェスターは本気で怯えている。トビーはハッピーやケイブにも連絡を取りシルヴェスターが幻覚を見ていることを伝える。何か原因になることがあったのではと考え他の仲間の体調を尋ねた。すると大丈夫だと答えが返って来るがケイブは様子がおかしい。ハッピーのリュックにかかった黄色い粉を見てトビーは「それは？」と聞く。ハッピーは「ライ麦だよ。」と答えたがトビーは「それは粉じゃない！菌だ！麦角菌と呼ばれてる！庫内の温度が上がり胞子ができた。」と言った。吸ったのはケイブとシルヴェスターとハッピー。トビーは「この菌は脳の恐怖を司る部分に特に作用する。つまりケイブとスライとハッピーは恐怖を味わう。リアルな幻覚だ。恐怖から逃れようと自分や周りを傷つけるかも。」と言った。

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恐怖の克服

各自の恐怖にさらされ始めた3人。様子がおかしくなっていくのを見てトビーはウォルターに「30分以内に助け出さないと3人とも確実に死ぬ！空調で3人は菌を吸い続けてるんだ！」と言った。ウォルターは「スライに手動で扉の開錠処理をさせ、ハッピーとケイブに電力を復旧させるには？」と聞く。トビーは何とかそうさせるように誘導するしかないと答えた。
ケイブは老いへの恐怖を、シルヴェスターはニワトリへの恐怖を、そしてハッピーは”拒絶”されることへの恐怖を味わわされている。何とかしなければ…時間もない…。するとラルフが「恐怖が始まった原因をなくせば…」と言う。そうすればその恐怖は存在しなくなり3人は正気に戻ると言う論理だった。
姿は大人のままだが8歳に戻り、養護施設にいるハッピー。他の子は養子となっても自分は問題があるから受け入れてもらえないと感じていた。トビーは8歳の子供となってハッピーに話しかける。ハッピーをどれだけ大事に思っているかを伝えていくとハッピーは徐々に正気を取り戻す。子供の姿となっていたトビーの姿も現在の姿に見えるようになったハッピー。発電機を直すんだと言われて「簡単だよ。」と言って作業に戻ることができた。
一方机の下に隠れて出て来ないシルヴェスター。ペイジはトビーから厳しくしろと言われ「弱虫(チキン)には鶏小屋が似合うな！」と強く言った。シルヴェスターの前にはいじめっ子のバッキーが現れた。バッキーに怯えるシルヴェスターには今の武勇伝を話してとラルフのアドバイスがあり、ペイジは毒蛇を捕まえたことや少年を救った話を持ち出した。プライドを刺激されたシルヴェスターは机の下からでてくるとバッキーの幻覚に「もう怖くないよ。僕だって勇敢になれるんだ。クソガキめ。」と言って恐怖を克服。扉のレバーを引くことに成功した。
そして自分がヨボヨボのおじいさんになったと錯覚するケイブ。ウォルターは歳をとることは失うことではない、知識が増えて皆を守る力が増すと説得を始めた。生気を失いかけていたケイブだが、自分の存在価値を認められると次第に活力を取り戻していく。立ち上がるとサングラスをかけ自らブレーカーを戻しに行った。正気を取り戻し現在の姿に戻ったケイブだが「よし！やったぞ！だが…」と言うと気絶してしまった。他の2人も倒れている。3人は昏睡状態に陥ってしまった…。

救出

雪上車で運ぶとしても、到着するまでに死んでしまう。ウォルターはここにある世界中の種子を使って薬を作ったらどうだと言い始めた。ガレージにいるトビー＆ラルフとも協力しヤグルマギク、チアシードなどを集めることにするがウォルターとペイジも菌を吸わないよう、酸素ダクトの圧力を上げてダクトを破壊、漏れ出た酸素を塩ビ管で吸いながら途中は息を止めて集めることに。とにかくその場にある物を使って油を抽出するが火を使った際に火花が発生。それが室内にあった凍結防止剤に引火してしまった。この部屋の外は酸素ダクトから漏れ出た酸素が充満している。火が出てしまえばあっという間に爆発する。ウォルターは冷媒の二酸化炭素を使って消化するから、ペイジは3人に薬を与えろと言う。ペイジは急いで薬を飲ませ3人は昏睡状態から復活。消化も済み全員無事に種子貯蔵庫から出ることができた。

種子貯蔵庫。以前テレビでやってるの観てたんですけどすごい施設ですよね。360日無人ってのは知らなかったのでびっくりしたのですが変な輩とかは来ないんでしょうか。すごい場所にあり過ぎて逆に来ない感じでしょうか。
それぞれ恐怖を克服できて良かったですよね。シルヴェスターとケイブの恐怖は何となく想像つきましたが、ハッピーがまさかトビーから拒絶されるのを恐怖に感じているとは思いませんでした。それほどトビーのことを愛してるんですよね。トビーがあんなに愛してるって言ってても不安なんだな…。幼少期のトラウマのせいですよね。でもトビーの気持ちは本物だから幸せな思いに変わったみたいで良かったです。
で、ペイジはちょっと菌を吸い込んだせいで幻覚を見てましたが、ウォルターが美女とキスをするって幻覚でしたね。つまりウォルターが自分以外の女性と…と言う恐怖ですよね。それってもう完全にウォルターのこと好きやん…w
久々にレイも登場しましたね～。

今日の一枚

SCORPION season3 ep17