ハンニバル シーズン2 第8話『Su-zakana 酢肴』
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ウィル・グレアムは殺人犯に≪共感する≫という特殊能力を持ちFBIのアカデミーで講師をしながら捜査の手伝いをしていた。しかしウィルの能力は同時に本人の精神を蝕んでしまうため、FBIのジャック・クロフォードは精神科医のハンニバル・レクターにウィルの診察をしてもらうよう依頼する。しかしこの出会いが後々のウィルの精神を痛めつけてしまいついにウィルは恐ろしい連続殺人事件の容疑者となり逮捕されてしまう。ウィルは犯人がハンニバルだと確信。シーズン2では精神病院に入れられたウィルや彼を信じる仲間たちがどのようにして真実を導き出すのか…
ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。
意味深な会話
凍った湖でウィルとジャックはマス釣りをしていた。寒さでなかなか掛からない獲物に小言を言うジャック。そんなジャックにウィルは「釣れない時は生餌に変えないとね」とアドバイスする。ジャックは「君が釣り上げて、俺が仕留める。」二人はにやりとしながら意味深な会話を交わしていた。おそらくお題は魚ではなくハンニバルのことと思われた。
そして釣り上げた魚をハンニバルに料理してもらうことに。「良いベニマスだね。」と言うハンニバルに「肉は自分で用意したくて。」そう答えたウィルに一瞬顔をひきつらせたジャック。しかしチルトンが犯人だったということを前提での食事なので何とかその場を取り繕っていた。
馬の子宮に入れられた死体
死産しその後衰弱していた馬がある朝息を引き取っていた。厩務員が獣医を呼んでみせると獣医は「まだ腹の中に子がいるぞ」と言う。だが誰もしていないのに帝王切開した痕がある。獣医は怪しんでその場所を開けると中から人間の死体が出てくる。
現場についたジャックたち。心理的な部分からはハンニバルが見ることになっていた。特殊すぎる犯人の思考にハンニバルは「特殊な犯人には特殊な人物が当たらないと」と遠回しにウィルを現場復帰させるようジャックに言う。
ラボに運ばれた遺体はサラ・クレイバーと言う厩務員であることが判明する。喉に何か詰まっていたのでそれを取り出すと煙のようなものが出てくる。そして捜査官がビクッとし「彼女の心臓が動いた!」という。脈は無く死んでいるのになぜか鼓動が聞こえる。ジャックも手を当ててみると何かが動いていた。切り開き確認すると心臓の裏側から黒い小鳥が飛び出してきた。馬の子宮に入れられた女性の中から小鳥。奇妙すぎてジャックはウィルを現場の厩舎に向かわせる。
ウィルの見立て
厩舎に来たウィルはプロファイリングを始める。馬たちに目隠しをほどこし現場を見せない様にしていた犯人。そしてなぜ馬の子宮に人間を入れたか…「棺内分娩だ。遺体が腐敗すると体内に溜まったガスが死んだ胎児を外へ押し出す。犯人はこの馬が死産で死にかけているのを知っていた。被害者とも顔見知りでこの厩舎にも詳しい。働いているか、以前働いていた。獣医ではないが獣医学の知識はある。犯人は被害者を生まれ変わらせようとした」そう細かく見立てた。このプロファイリングからピーターという一人の男が浮上。ウィルとジャックはその男の所へ向かう。
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奇妙な男
ピーターを訪れたジャックたちは被害者サラが殺されたことなどを話すが、ピーターは知っていると答える。ウィルは「胸に鳥がいたけれど」と話すと、ピーターはしきりに鳥が生きているかを気にする。ジャックがサラの写真を見てもらおうとするとピーターは不自然な受け取り方をした。ウィルはピーターの頭の傷を見て気が付いた。彼は受け取ることと見ることが同時にできないということを。以前馬に蹴られた後遺症でどうやらそういった症状がでているらしい。あきらかに怪しい男ではあるが、ウィルは犯人だとは思えなかった。事件には絡んでいるかもしれない、または犯人を知っているか…そういうとジャックは「とにかく令状が必要だ」と答えた。
影で操る者
ウィルはサラの胸の中から出てきた鳥を持って再びピーターの所へ行く。鳥の事を心配していたピーターは安心し、ウィルに少し心を開いたようだった。そして「僕は殺していない。でも…」と犯行に関与する影の存在を話し始める。「だけど、誰も信じてくれないんだ。彼がそのように周りに言うから」と言った。ウィルは何かピンときたようでピーターに「必ず僕が力になる」と伝えた。
そしてピーターのソーシャルワーカーの男を呼びアラーナが話を聞く。前任者とは劇的に変化したピーターの所見などについて話をする。アラーナはその男に「ソーシャルワーカーなのに共感能力に欠けている」と言った。その様子を隣室から見ていたジャック・ハンニバル・ウィル。ソーシャルワーカーの男イングラムはサイコパス特有の行動があり目が死んでいる。彼は捕食者であると分析。ピーターは心が弱い為イングラムに操られているのだろうとウィルは思った。だが、拘束しておく理由が無い為ジャックはイングラムを帰宅させるほかなかったがウィルは「絶対に間違いだ」と主張していた。
自分とピーターを重ねたウィルの行動
ピーターは小屋に戻ると家じゅうが荒らされ、飼っていた動物や鳥たちの小屋の鍵がすべて開けられていた。驚き怯えるピーターは厩舎へ。するとそこには以前ピーターを蹴りけがを負わせた馬が死んで横たわっていた。そしてそこには金槌を持ったイングラムの姿が…イングラムはピーターがやったと思い込ませるような発言をし操ろうとしていた。
ピーターの元へ向かっていたウィルとハンニバルは小屋が荒らされているのを見て、厩舎へ向かう。するとそこには馬の腹を縫っているピーターがいた。ウィルが「その中にはソーシャルワーカーが入っているのか?」と尋ねると「そうだよ」とピーターは悲しそうに答える。ウィルはピーターを別室に連れて行き話を聞いていた。するとピーターは「殺していない」と言う。ハッとした顔をするウィル。その頃厩舎に残っていたハンニバルの背後では馬の子宮から出てきたイングラムが…だがそこは冷静なハンニバル。「イングラムさん。中に戻った方が身のためだ」後ろからはウィルが銃を構えていた。イングラムとピーターの関係をハンニバルと自分の関係と混同し、ピーターに同情していたウィルはイングラムを殺そうとするが寸でのところでハンニバルに止められた。
と言う所で今回は終了。誰かに脳を操られると言う同じ体験をしているピーターに同情してしまったウィルはイングラムが憎くなってしまったのでしょうね。だけどハンニバルに「これは私を殺すのは違うのだよ」と言われたり。改めてウィルの闇の深さがわかった回でした。だけどどんどん陰鬱ドラマに戻ってきてしまってる気が…みるとちょっと気が落ち込むドラマかも。
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