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SCORPIONスコーピオン シーズン3　第10話『泥沼からの脱出』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

有毒な池に落ちた車

ガレージの中のトレーラーに泊まっているペイジの母親ヴェロニカ。ウォルターはヴェロニカにうまいこと乗せられてペイジの好きな映画や甘じょっぱいもの、昔好きだったファッションなどを教えてもらいペイジ奪還作戦へと出ていた。それはトビーにはというか周りの人からしたらミエミエの作戦だった。そんな最中1本の電話が入る。女性が車でタール池に落ちたそうで市警の潜水専門チームは殺人事件の証拠捜索に当たってて1時間は来られないとのこと。先に車内の酸素が切れるためスコーピオンが現場入りすることに。現場に着き市警の担当者に話を聞く。「名前はベス。ケガはなく沈んで30分だ。携帯が通じる指揮本部で会話を。車は小型で水漏れも。タールのガスでめまいがするらしい。」と説明された。シルヴェスターは「窓と通気口を塞ぐ必要がある。彼女の体格や車の広さからすると40分で酸素切れだ。」と言った。タール池のそばまで来るとそこにはクレーン車が来ていたがフックの先に車の一部が付いている。どうやら後部のバンパーにフックを引っ掛けて車を引き揚げようとしたが車の前部がタールの層にハマってしまい抜くことができないとのこと。ウォルターは「池の中は高粘度のアスファルトだ。」と言う。ハッピーは「車体にケーブルを巻いてクレーンで揺らしたいけどケーブルを巻く人が必要。」と言った。だが池は有毒であるため決して潜らないよう言われているとのこと。担当者は「どんな防護服もタールの毒素で溶けるしハマれば脱出不可能。うちは潜らない。危険すぎる。」と言った。

即席ダイバースーツ

指揮本部でベスとカメラ通話を行うトビーたち。パニック寸前のベスを何とか落ち着かせようとしていた。幸いベスはテーピング用のテープを持っていたためそれで窓などを塞ぐように指示。その間にウォルターたちは何とか策を考える。するとウォルターがハッピーに「防護服は10分で作れる？」と聞く。ハッピーは「作れるけど長持ちはしないよ。」と答える。もう人が行って引き揚げるしか方法は無いようでウォルターは自分が潜ると言った。ケイブたちが使える道具を消防車などから取り出す間、ウォルターは指揮本部へ行きベスに何を持っているかと尋ねた。車には日焼け止めや緊急用の発火筒もある。トビーが「点火したらガスで爆発する。」とベスにアドバイスした。そこへベスの夫マイケルがやって来た。ベスは「マイケル！怖いわ！」と泣いた。トビーはちゃんとした案があるからとベスとマイケルをなだめた。ウォルターたちは近くの店に防護服の材料になりそうな物を探しに行く。ドライスーツやグローブ、ブーツなどを手に入れるがダイビングに耐えられるヘルメットがない。プラスチック製ではタールで溶けてしまう。金魚鉢だと水圧に耐えられない。その時ティムが近くにあったそれを見て「街灯のカバーは？枠は真鍮製だ。ガラスも丈夫。」と言った。丁度ウォルターの頭もすっぽり入りそうなサイズだったのでそれを使うことに。即席ではあるがスーツとヘルメットを用意。スキューバの酸素ボンベも調整した。曇り止めを塗り、ガラスが曇らないように準備。スマホも装着してウォルターと通信できるようにもした。仕上げにハンドソープをウォルターにかけぬるぬるにする。天才曰く「ソープのアニオンがタール酸をはじきスーツの腐食を32分は防げる。ベスの酸素より10分長くもつ。」ということだった。

いざタール池へ

ウォルターにフックを着け、いよいよタール池へと入って行く。クレーン車を操作するのはハッピー。ウォルターはタール層へと到着しベスの懐中電灯の灯りを頼りに車を見つけゆっくりだが歩を進める。助けに来てくれたウォルターの顔を見てベスはホッとした。ハッピーは「ウォルターいい？フックを前車軸に引っ掛けてケーブルを一周させて。」と指示を出した。ウォルターは言われた通りセットする。そしてベスに揺れるよと伝える。ハッピーは車を揺らしてタール層から抜くべくクレーンを左右に揺らし始めた。微妙な動きを調整しながら、事は順調に進むかと思われた。だがどこかに穴が開き車内にタールが流れ込み始めてしまった。どうやら事故で開いた穴が裂けたようだ。ウォルターは「応急処置をする。」と言うと自分のグローブを外して穴に詰めた。「グローブを外したらただれるよ！」とシルヴェスターは心配するがウォルターは自分の身よりもベスを助けることを選択。
だがこれではベスを地上に連れ出すことはできない。車が動かせない今、ベスを助ける方法は彼女自身をケーブルで引き揚げることしかないが20秒でタールから出ないと体の90%以上が重度の化学熱傷を負い確実に死ぬことになってしまう。夫のマイケルは「それはダメだ、他の案を考えてくれ。」と言うがそれ以外はもう時間もない為方法がない。
その時車が突然揺れだし、ベスが車内で頭を打ち付け気絶してしまった。意識が無いとタールを吸い込んで死んでしまう。ウォルターは何とか策を練り直すため、一旦池から上がる。グローブを外した手はまるで”リンゴ飴”のようになっていた。

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女性の救出

酸素切れまでもう10分もない。とりあえずベスの意識を戻すために”刺激臭”を嗅がせることにする。そして意識を戻した段階でケーブルを増やしてウォルターとベスを引き揚げる作戦をとることにした。
開いた穴から噴霧器で刺激臭を入れることにするが刺激臭の材料はケイブが近くの風変わりなアイスクリーム屋から赤唐辛子やクミンなどを政府の接収と言う名目で強奪してきた。
それを噴霧器にセットし、ケーブルも2本着けるとウォルターは再びタール池へ入って行く。グローブで塞いでいた穴にチューブを入れ、そこへ噴霧器で車内に刺激臭を放出。ベスは見事意識を取り戻した。成功したと喜ぶシルヴェスターたち。だがベスは軽くパニックになる。それをウォルターが横でなだめる。助けるための方法があるから従ってと言い、テーピング用のテープで目も耳も鼻も口も全て覆うように言った。20秒で浮上して助かるためには全てを塞ぎ、皮膚を守るための日焼け止めも塗って息を止めるしかない。言われた通りベスは自分の顔全体をテープで巻き息を止めた。ウォルターは車の窓ガラスを割ってベスを外に出す。そしてベスにフックを取り付けると「上げてくれ。」とハッピーに指示を出した。クレーンで引き揚げ始めたハッピーだが突然ウォルターが苦痛の声を上げた。どうやらウォルターがタール層にハマってしまい抜け出せなくなっている。ブーツをこまめに動かして抜け出そうとするが抜けそうにない。このままではベスの命が危ない。ウォルターは自分のケーブルを外しハッピーにベスを上げるように指示。無事に引き上げられたベスはすぐに運ばれて行った。

大きな天才は小さな天才に救われる

だがベスと共にウォルターのボンベまで上がって来る。つまりウォルターは今酸素ボンベ無しの状態でタールにハマっていることになる。マスクに残された空気から考えると猶予は2分。何とか足をタールから抜いて浮上する方法を考えなければならない。
なかなか打開策が見つからないでいると、外でヴェロニカと共にアイスサンドを売っていたラルフが”天才チームの一人がタール池の中で立ち往生”と言う情報を見つけペイジに電話を掛ける。そして「池にいるのはウォルター？タールを溶かすんだ。」と話す。「タールを溶かす？」とペイジが言っていると横で聞いていたハッピーが「そうか。賢い。」と言った。タールは温めて溶かせば粘度は下がる。だがそれをやるためには熱と燃料と酸素がいる。幸い酸素は車のタイヤの中にある。周りにあるメタンの泡が燃料となる。そして車の中には発火筒がある。ウォルターは薄れる意識の中でそれらを組み合わせ足元のタールを温めた。徐々に足が動くようになり、何とかタール層から抜け出したウォルターは急いで浮上を始める。ボコボコと水面に上がる泡。「ヤバい音が…」とトビーが言っていると池は大きな爆発を起こす。火が残る池の中からウォルターは無事に顔を出し仲間たちに引き揚げられた。マスクを外されたウォルターは苦しそうに大きく息を吸うが、まずベスの心配をした。運ばれたと聞きホッとしたウォルターにトビーは死語を連発してみせる。「よせ、死語は復活しない。」とウォルターは冷静に言った。

今日も二転三転、ハラハラドキドキさせられましたね。スコーピオンがいなかったらベスはお亡くなりになられていたことでしょう。彼女も無事だということで本当に良かったです。ウォルターはリンゴ飴になってたけれども…。
トビーの死語を復活させる運動は一体何だったんでしょうねw翻訳する人も大変だろうなと思ってしまいました。
似たようなフレーズがアメリカにもあるんでしょうかね。
そして何だかティムに新しい動きが出そうな…？結局誘われた方の任務に就くよとか言ってスコーピオンを離れ、仲良くなったウォルターに「ペイジを幸せにしてやってくれ。」みたいな？そうなりそうな展開…。
ウォルターもヴェロニカの思う通りに動いててちょっと笑ってしまいましたね。中学生みたい。最後のそっとローズマリーを自分に振りかける所とか…(笑)でもやっぱり天才だからヴェロニカのこと見抜いてしまいましたね。
ヴェロニカさんはラルフにもウォルターにも見抜かれちゃったけどどうするでしょうかね？へこたれずに前へ進みそうなタイプだから心配はいらないですかね。

今日の一枚

SCORPION season3 ep10