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SCORPIONスコーピオン シーズン3　第9話『嘘つきの愛し方』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

最悪の再会

感謝祭の準備で慌ただしい町。スーパーの前でオタク仲間と署名活動を行うシルヴェスター。そこへペイジにイモの調達を頼まれたゲイブがやって来る。そして対立候補の配るソースが目当てて対立候補に署名しているトビーまでも…。それを見て怒るシルヴェスター。今日はペイジが感謝祭のディナーを作り、みんなでお祝いする予定になっている。
ガレージで慌ただしく料理の準備をするペイジだが、そこへ電話が入りウォルターが仕事の依頼を受けてしまった。今日は感謝祭を皆で祝う約束だと言って怒るペイジ。だが依頼はすぐ近所らしい。押し切られる形で依頼をこなすことになりスコーピオンは長い間無人の旧フィルム工場へとやって来る。そこでは女性が何やら電話で広東語を話していた。電話が終わるとスコーピオンの前にやって来て「来てくれてありがとう。」と言ってウォルターと握手をする。だがペイジの顔色が変わり「何してるのよ？」と女性に言った。女性は「ペイジ、説明させて。」と言う。「知り合いか？」とトビーが聞くとペイジは「彼女の姓はディニーン。私の母親よ。」と怒った顔で説明した。ペイジの母親ヴェロニカは「あなたと会うためよ。活躍をニュースで見てたの。それにスコーピオンなら適任だと思ったの。」と言うがペイジはずっと怒っている。ケイブは「なぜです？」と聞いた。ヴェロニカは「あの奥で古い機械を見つけたんだけど警告の表示が貼られてる。危険物みたいだから扱いに困って…。」と答える。ウォルターはそれを確認してみると言って奥へと向かった。ペイジは「この件は受けないわ。ウォルター、ウソを信じないで。彼女は信用できない。」と反対するがヴェロニカは「スイスの銀行家がこの物件を買うの。それで土台の一部を敷き直す工事をしたらドリルの振動で壁ごと崩れ落ちてしまったの。地下にエレベーターシャフトと機械があって天才チームに頼るしかないと思った。」と言った。すると奥から「ハッピー、これを見てくれ」とウォルターの声がした。

廃工場で見つかったとんでもない物

奥にあった機械は何と原子炉だった。「中性子の増幅装置で恐らく濃縮ウラン搭載だな。」とウォルターは言った。ガレージでお留守番中のシルヴェスターは「中性子束増幅器みたいだね。某社も地下に持ってたけど核分裂は起こせなかった。きっとフィルムの不純物を確認する中性子ラジオグラフィー検査用さ。」と言う。だがなぜ廃工場で稼働しているのか…？ハッピーは「不正に送電網へ繋がれてる。会社は倒産し装置が放置された。」と言うがその時建物の一部が崩れ落ちて来る。どうやらドリルのせいで骨組みの強度が弱まっているらしい。このままでは天井が崩れ原子炉に直撃してしまう。原子炉は外装は頑丈だが冷却装置の管はそうではないらしい。ウォルターは「冷却剤はナトリウムとカリウムの液体合金だ。水を使わず管は腐食しないがこの液体合金は空気中の微量な水分にも反応して爆発する。」と言った。つまりこのままではロスのど真ん中で爆発が起きキノコ雲が発生してしまうとのこと。厄介ごとを持ち込んだ母親に激怒するペイジだが、トビーが間に入り一先ずペイジと共に外へ出て行った。
ケイブはすぐに各所に連絡を取るが政府の技術者は到着まで2時間かかるらしい。大半の者が感謝祭のため帰省しているとのこと。国土安全保障省にも連絡したが”スコーピオンに頼れ”と言われてしまったらしい。ウォルターは「鉛で覆われた地下室なら何も落ちてこないしかつ硬い岩盤の上なら地震が来ても崩れない。専門家が解体するまで安全に保存できる。」と言う。ガレージのシルヴェスターとラルフが適合する場所を検索する。するとパロス・ヴェルデスに映画フィルムの保存室があり今は使われていない場所が見つかった。ウォルターは「そこなら18キロ先だから冷却しながらバッテリーが切れる前に着ける。」と言った。だが問題は数百キロある原子炉をどうやって上に持ち上げ、運び出すかっていうことだった。

原子炉を地上に上げる作戦

3メートル上に原子炉を持ち上げるため、ハッピーはジャッキを用意。そしてケイブたちは何か土台になる物を探す。するとフィルムケースやバインダーなどがありそれを積み重ねつつ徐々にジャッキで上にあげていくことにした。電源を抜けば冷却装置は停止し原子炉の温度が上昇する。猶予は19分ほど。ハッピーやケイブは慎重に素早く作業を進めて行く。そしてハッピーは外にいるトビーとペイジに原子炉の下に敷く緩衝材を買ってくるよう電話した。
少し上げてはフィルムケースやバインダーを隙間に入れて行くと言う作業を行う間、トビーとペイジはヴェロニカの運転するトラックで緩衝材を買いに行くが道中も親子喧嘩になりそれに巻き込まれるトビー。更に緩衝材を売るお店は感謝祭のためやっていない。ペイジは「案がある。」と言って隣のスーパーへと入って行った。
その頃上階のフロアとほぼ同じ高さまできた原子炉。だがフィルムケースが揺れ崩れ始めてしまった。必死で支えるウォルター。しかもジャッキが壊れてしまった。「これが崩れたら管が損傷しキノコ雲だ！」とウォルターは力の限り原子炉を支える。ティムも一緒に支え何とか新しい作戦をひねり出す。ハッピーとケイブは上階へ行き原子炉の取っ手のような場所に丈夫な管を入れる。それをドラム缶で支え「てこの原理」で引き揚げようと考えるが力が足りない。管に体重をかけるようケイブに言ったハッピーは木箱を出してくるとすこし助走をつけ木箱の上でジャンプ！そしてケイブの背中に飛び乗った。その力が加わり上へあがった原子炉は管を滑るようにして移動し地上に到着した。「成功した！」と喜ぶハッピー。そこへ帰って来たトビーがケイブの背中に抱き付くハッピーの姿を見て「おい、説明してくれるかな？」と言った。

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突然の銃撃

原子炉をトラックに載せて運ぶことにするがペイジが緩衝材代わりに買って来たのはトイレットペーパーと大きなマシュマロの袋だった。それをトラックの荷台に敷き詰めその上に原子炉を載せる。そしてトラックのバッテリーと原子炉を繋ぐ。ハッピーは「31分冷却できるから到着まで十分だね。」と言った。ウォルターとケイブ、ティム、ハッピーは荷台に乗り原子炉が動かないよう四隅を囲む。運転席にはヴェロニカが。助手席にはトビーとペイジが乗りいざ出発。感謝祭のため渋滞は少なく、ガレージで道を指示するシルヴェスターも「こんなに順調にいくなんて珍しいね。」と言った。安全のため時速40キロ程度でしか走行できないが道が空いているから余裕だと思った矢先パレードのため道路が封鎖されていることが判明。するとペイジがゴルフコースが近くにあることに気付く。そこなら邪魔されずに、感謝祭でコースを回る人もいないだろうということで突っ切ることにする。ゴルフコースは起伏が激しい為ウォルターたちはおよそ8分、4人で原子炉を持ち上げることに。しばらくは快適に走行していたが突如トラックに何かが当たる音がする。トビーが覗くとトラックに当たっているのはゴルフボールだとわかる。コースは休業だが練習場は開いていて沢山のゴルファーがタマを打っている。しかも本能なのか動くトラック目掛けて一斉に打ち込んでくる。トラックの側面にあるバッテリーと装置の連結部分が損傷したらその場でキノコ雲となってしまう。トビーは走行中のトラックから出ると取っ手を掴んで連結部分を守る人の盾となった。ポコポコとボールを当てられながらも耐えるトビー。ようやくコースを抜けトラックへ戻れた。
近道は正解のようで何とか間に合いそうだった。ヴェロニカは「3時のアポには遅れそうだけど。」と言いながら運転していると突然後方からやって来た黒いSUVに銃撃される。ヴェロニカは「彼らだわ。なぜ見つかったの？」と言う。トラックには銃撃の穴が開く。何とか逃げなければならない。ペイジはヴェロニカに「3時の相手でしょ？」と言い「いい読みね」と答えが返って来た。銃撃してくる男たちはヴェロニカを追いかけてきたようだった。
トビーはシルヴェスターに何とかしてくれと頼む。シルヴェスターはラルフと何とか助ける方法を考える。ラルフの言う通り道を進めつつペイジは「彼らの目的はなに？」と聞いた。ヴェロニカは「不動産取引のお金よ。スイスの銀行家なの。」と答えるが銀行家が銃撃してくるわけがない。ヴェロニカの嘘のお陰で狙われるハメになったスコーピオン。だがシルヴェスターとラルフの案内のお陰で踏切を使って何とか”スイスの銀行家”たちをまくことができた。

空飛ぶSFG

銃撃を免れ一安心の一行だが今度は車が止まってしまった。ハッピーが調べるとGPS停止装置付きだった。何とヴェロニカはこのトラックを借りる際にカードを使ったがそれは他人のカードであり、カード会社が詐欺に気付いたため停止装置が作動したらしい。しかもバッテリーが切れてしまい原子炉の冷却ができない。トラックは動かない、冷却はできないでかなりマズイ状況となってしまう。怒るペイジにヴェロニカは「刑務所にいたから情報に疎いのよ！！」と言う。これを聞いた皆は一斉に反応する。ラルフも「犯罪者か…」とため息交じりに言った。ヴェロニカは続けて「こうなるとは思わなかったの。撃って来た奴らと前に仕事をしてその時の借金を清算したかったの。会う約束をした建物で原子炉を発見しこの始末よ。彼らを侮ってた。」と言う。ケイブは「早めに来た奴らが我々を見て追跡したのか。」と言った。トラックにカネがあると思い人気のない場所で銃撃したのではと考えられた。だが今はそんなこと言っている場合ではない。メルトダウンまであと9分。海までは4キロ強。海水で冷やす作戦を考える。だが合金が水に触れたらヤバイ。ウォルターは「合金を捨てる。」と言いハッピーが「ナトリウムは油の中に保存できるから直接流し込めばいい。」と言った。ケイブは辺りを見回す。するとチュロスのワゴンを発見。それを借りて来て油を使用。順調に作業は進むが原子炉は限界間近。どうにかして海に運ばなければならない。その時ウォルターが上を見て「SFG(スーパー・ファン・ガイ)だ。ケイブ。」と言った。パレードの中に巨大なSFGの風船があった。ケイブはすぐにバッジを見せてSFGを拝借。それにヘリウムのボンベを取り付け、発射。勢いを出せるようケイブとティムがSFGのお尻に銃弾を撃ち込む。原子炉を取り付けたSFGはお決まりの飛ぶポーズでお尻からガスをだして海に向かって時速129キロで飛んでいく。そして無事に海へ着水。何とか一件落着し、一行はガレージに戻り感謝祭を祝うことにした。

かなり厄介そうなペイジの母親が登場しましたね。この方、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公マーティの母親役だった方ですよね。そのまま老けたなって感じで薄い唇のキュートな笑顔は変わってないですね～。
でもかなりめんどくさそうな上にウソの達人で、これはペイジからしたら厄介以外何者でもないといった所でしょうか。
今後も登場するのかな…。ペイジとしてはちょっと複雑ですね。
母親が改心したとかならまだ分かるけど、全然変わってなさそうですもんね。
依頼はいつものように山あり谷ありでも何とかこなしちゃう天才集団ですが、スーパー・ファン・ガイの巨大風船の尻に銃弾を撃ち込むとかおもしろすぎて…(笑)あの場にシルヴェスターいなくて良かったですよね。衛星画像の輪郭だけ楽しんでいたから良かった。まるでおならによる超スピードみたいになってたけどSFGも大活躍でしたね。
そしてシルヴェスターの対立候補の選挙参謀の女性アリーと良い感じになりそうな？ケイブ。ステキな恋になるといいな～。

今日の一枚

SCORPION season3 ep9