GRIMM グリム シーズン3 第11話『優秀な兵士』
ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。
二様性を持つヴェッセン
警備会社の営業マンで退役軍人でもある男が家で襲われる。襲った者は顔はライオンのようなものだがまるでサソリのような尾を持っていた。男はその尾で刺されると死亡してしまった。
翌朝現場へやって来たニック。いつものようにウー巡査部長から概要を聞かされる。「被害者はロン・ハード。警備会社勤務だ。今日出勤しなかったので同僚が確認に訪問。で、死体を発見した。無施錠で侵入跡なし。そこいいるのが通報者のトロイ・ドッジ。」ニックは遺体の傷口を見て「弾痕じゃないな。こんな大きな弾なら壁も貫くぞ。」と言った。そして横に落ちて割れている勲章額から勲章が盗られていることがわかる。ニックは第1発見者のトロイに少し話を聞いていた。彼とロンはイラクでも一緒で長い付き合いだという事だった。その時トロイの電話が鳴る。「会社だ。報告しても?」と聞くトロイに「構わないですよ」とハンクは言った。電話に出たトロイは「警察がいる。」と言う電話の相手の男は「ロンの話しだとフランキーが街に。用心を怠るな」と言い何かに警戒しているようだった。
腕に刻まれた傷
署に戻ったニックたちは昨晩ロンが退役軍人バー”VFW”でカード支払いをし、その後にジム・マッケイブに3度電話を掛けていたことが分かった。ニックは「まずVFWに行ってそれからマッケイブの所へ行こう」と言った。
その頃家に戻った通報者のトロイは妻に「お客さんが来てるわよ。イラクで一緒だったんですってね。私は席を外すわ」と言われる。その客の顔を見るとトロイは凍り付いた。「何故ここにいるんだ?」と言うトロイに「いい奥さんね。私たちの件は何も知らなそう」と客の女性は言った。「家から出て行け」と怒るトロイに女性は自分のシャツの袖を捲り上げて腕を見せる。そこにはいくつもの傷がついていて彼女は「自分で切ってしまうのよ」と言った。動揺するトロイ。更に強い口調で「出て行け!通報するぞ」と言う。女性は「さっさと呼んでよ。それまでは何度でも顔を出すから」と言い家を出ていった。
VFWに着いたニックたちは店主から昨晩のロンについて尋ねた。すると見たことのない女性がロンの前に座り険悪な雰囲気だったと言った。そして彼らが去ったあと血の付いた紙ナプキンがあったという。ニックはゴミの中からそれを見つけるとそこにはトロイを訪ねた女性の傷と同じマークの血痕がついていた。だがニックはそれを知らないので一体何の意味があるのかわからなかった。
その後ジム・マッケイブを訪ね彼が経営するマッケイブ警備会社へと向かう。そこにあった写真には殺されたロン、通報者のトロイ、マッケイブそれとフェニックスに越して独立したと言うロバートの4人でイラクで撮った写真が飾られていた。マッケイブは何も知らないという事だったのでニックたちは署に戻ることにする。
3人目の死亡
署に戻ったハンクはロバートと言う男性も1週間前に家宅侵入され死亡していることが分かる。それを聞いたニックも4人には何らかの秘密があるのではと考える。そしてフェニックス警察から届いた資料によるとロバートは毒杭で刺されていたという事だった。だが毒は未特定であるらしい。それを警部から聞いたハンクたちは「こっちのも毒は分析中です。凶器は同じく杭です。」と言った。ニックは「写真の二人が相次ぎ死亡。残りの二人が犯人の可能性はあるかもしれません」と言った。警部は「何かわかるかもしれないから当時の上官に話を聞いてくれ」と指示した。
その晩妻に自分が犯した過去の過ちの告白文を見せるトロイ。トロイは4年前の出来事にもう耐え切れなくなり真実を話そうと思ったのだが、妻はショックを受けてはいるが「こんなの誰にも読ませない」と言って告白文を破ってしまった。そして「自白なんて…!燃やして!」と言い別室へ行った。トロイは暖炉に告白文を入れ火をつけようとした時妻の叫び声が聞こえる。「ベッツィ?」と慌てて見に行くとそこには胸に大きな穴を開けて苦しむ妻の姿が…トロイは電話をかけようとするが妻と同じようにサソリの尾のようなもので刺されて死亡してしまう。
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呪われた日付
殺されたロンは兵士であったが、残りの3人は軍事会社の者たちだった。当時のロンの上官であるデサイ大佐と連絡がとれたのだが彼は癌の為余命わずかであった。その為ビデオチャットで話を聞く。4人の写真を見ると全員覚えていた。大佐の話によると軍事会社の者たちは地元民に嫌がらせをしたり盗みを働いたりと愚行を繰り返しており、その度大佐たちが尻拭いをしていたという事だった。しかも軍と軍事会社には取り決めがありもし軍事会社の人間が悪さをしても捕まえることができないという事だった。そしてロンとマッケイブたちに大佐の部下である女性兵士がレイプされたという事がわかる。だが、それも取り決めの為何もすることができなかったということだった。ニックたちがその女性兵士の名前を聞くと”フランキー・ゴンザレス”と言う名前でレイプされた日は2010年11月11日だったと教えてもらう。ハンクは紙ナプキンに付いた血のマークは日付なんだと気が付いた。(111110 というマーク)
特技兵の正体
トロイ夫妻殺害で見つかった毒とフェニックスでの殺人の毒が一致したと報告が入る。その毒はサソリの毒に近いのではということだった。ニックとハンクはジュリエットを呼んでトレーラーに集まり敵の正体を調べる。するとその中から一致する者が見つかる。”起源は古代ペルシャ。極めて特異な体は二様性を有している。一部はローウェン(ライオン型ヴェッセン)だがサソリの尾があり杭状の先端から大量の毒を出す。連中は死を恐れない”というマンティコアという種類のヴェッセンだと分かる。ニックたちはフランキーはマンティコアであり、レイプされた復讐をしているのではと考える。そして読み通りマッケイブの所に現れたフランキーを署に連行する。フランキーは4年前に彼らにレイプされたことが忘れられず苦しんでいた。彼女をマンティコアだと確信しているニックは「正体は分かってるんだ。俺はグリムだ。マンティコアで毒殺犯なんだろ?」と言うがフランキーは「そう思ってるの?的外れよ」と言ってヴォーガする。彼女は鷲型のヴェッセン”スタインアドラー”だった。フランキーは「殺したのはマンティコアなの?」と聞く。ニックは「君の行き先を誰かに言ったか?」と言うが彼女は「言ってないわ。でも彼らの居所を聞きに元指揮官の所へ行ったわ。止められたけど…」と話した。ピンときたニックたちはフランキーにデサイ大佐に電話をかけさせて居所をさぐることにした。そして割り出した場所は退役軍人バー”VFW”だった。
種の性質
電話でフランキーに「お前をもっと早くに助けてやるべきだった」と謝るデサイ大佐。電話を切るとそこに現れたのはマッケイブだった。デサイ大佐は「私はロンたちを始末した。だがトロイと妻はお前がやったな?」と言った。マッケイブは「自白したがってな…」と言った。そして二人ともヴォーガするがその姿は同じマンティコアであった。二人は激しくもみ合い殺し合いが始まる。だがそこにニックたちが現れるとデサイ大佐は両手を挙げるがマッケイブはデサイ大佐をナイフで刺してしまった。「正当防衛だ!」と言うマッケイブにハンクは「そうは見えなかったぞ!」と言った。虫の息になっているデサイ大佐はニックに「レイプでは奴は裁けんが、殺人なら裁けるだろう?」と言って息を引き取った。
何とも最後は物悲しいケリの付け方になってしまいましたね。余命わずかな大佐が自分が守れなかった部下への贖罪として行ったというわけですね。便乗してたクソ野郎もいるわけですが…。
そして今回はロザリーが確執のある母親と姉に会いに実家へモンローと共に行きました。父親の葬儀に出なかったことを怒る姉に「刑務所に入っていた。出てから父親が死んだことを知ったし、その後二人は口を聞いてくれなかった!」と告白したロザリー。家族はそれぞれに誤解が解けてわだかまりがなくなったようです。モンローの協力もあってロザリーも一歩踏み出せましたね。
一方ウィーンのアダリンドちゃんはどうやら出産間近の模様。警部がアダリンドに尾行をつけているわけですが、尾行している人はカフェでアダリンドが触らずにカップを動かしたり、お腹を痛がった瞬間に店中のライトが破裂したことを警部に報告。 近々動きがありそうですね。ロイヤルハーフベビーの誕生かな。
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