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GRIMM グリム シーズン3　第14話『母の願い』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

妊婦を襲う魔物

ティクティクティク…という奇妙な音を立てながら四足で木をよじ登る気持ちの悪い魔物。その魔物は民家の2階の窓を少し開けると眠っている妊婦目掛けて長い長い舌を伸ばした。痛みで目を覚ました妊婦は自分のおへそ辺りに何かがあって、出血していることに気が付く。おへその辺りに突き刺さっている舌を引っ張り出して這って逃げようとするが魔物は部屋へ入り込み再び妊婦のおへその穴に舌を突っ込んだ。必死にもがく妊婦は割れた陶器の破片を手にすると魔物の舌に切りつけた。そして妊婦の悲鳴に気付いた隣人が駆けつけたこともあり部屋から退散していく。
妊婦が襲われたと言う情報をパトカーの無線で聞いたウー巡査部長は「住所に聞き覚えがある…友達のデイナの家だ…！」と急いでパトカーで向かった。デイナは意識が朦朧としており駆けつけたウーに「アスワング…アスワング…」と呟いた。そして到着した救急隊によって処置が行われる。
現場に駆け付けたニックたちは部屋の天井や壁に飛び散っている血痕を確認。そして窓枠についた奇妙な爪の痕もあった。外に出て確認すると木にも同じ爪痕がありニックは写メを撮った。目撃者の女性にも話を聞くが誰かがいたかはわからずチクチクというような聞きなれない音が聞こえたことぐらいしか収穫はなかった。
デイナが運ばれた病院の医師に話を聞くと「羊水が著しく減っていて、誰かが抜いたとしか考えられない」と言われる。犯人は羊水を狙った？ニックとハンクは訳がわからなかった。

フィリピンの魔物

デイナとは幼い頃からの友達で、自分がフィリピンからポートランドへの移住を勧めたウーは責任を感じていた。デイナの夫サムに「必ず犯人を見つける」と約束した。ウーが帰った後サムはマニラの弟に電話をかけ「ポートランドにも現れた…あんな目に遭わせられない。デイナを守りたいんだ」と話す。弟は「やっぱり…でも兄さん、諦めろ」と言う。それを聞いたサムは先ほどデイナを襲った魔物と同じ姿にヴォーガした。そして弟に「滞在先を突き止めろ！」と言うと電話を切った。
その晩ウーは幼い頃祖母から聞かされたアスワングの夢を見ていた。窓を突き破り家に侵入してくるアスワングの悪夢を見て慌てて目を覚ましたウーは汗びっちょりになっていた。

生薬が導く犯人の正体

ウーはデイナの襲われ方が伝え聞いていたアスワングのやり方に酷似していることが気になりイトコに話を聞いたりする。そしてニックたちにも「もしも…もしも犯人が…」と言いかけるが「ありえないな。何でもない」と言って話すをのやめてしまった。サムにもアスワングの話をするがごまかされてしまう。
デイナの意識が朦朧としていたのは体内から検出された吉草根が原因だとわかり、ニックはロザリーのスパイス店へ行き話を聞く。「吉草根は天然の鎮静剤で大量に摂取すると精神安定剤なみに危険なの。もしかしたら犯人は胎児を傷つけないためにわざと使ったのかも。」とロザリーは言った。4人はトレーラーに行き妊婦を襲撃し吉草根を使うヴェッセンについて調べることにする。そこで「助産師が出血を止めると若い婦人はようやく意識を取り戻した。そして私にこう言った。アスワングがお腹の子を奪ったと。彼女のように妊娠の為に売られた花嫁は第一子の胎児を長寿食として奪われるのだ。アスワングは襲撃の際かみ砕いた吉草根を長い舌で妊婦に注入して眠らせる。襲われた妊婦はしばしば流産と間違った診断を受ける。長寿を得るには胎児がアスワングの血縁でなければならない」と言う記述を見つけた。ハンクが「敵の正体をウーにはどう話す？」と聞くと「ダメだ。アスワングはヴェッセン入門編としては不適応だ」とモンローは答えた。ハンクは過去に自分がヴェッセンを見た時イカレたと思い込んだ苦しみが分かるのでウーにも話すべきだと主張するが、ニックやモンローは反対した。

聞けない母親の頼み

サムは弟から教えられた”ある人物”の滞在しているモーテルへと向かう。その人物とは母親だった。「はるばる来ても思い通りにはならないぞ！」と母親に怒るサム。母親は「助けてくれなきゃ。私は一か月ともたない。一家の長男は母親を長生きさせるために一人目の子供を諦めるものなの。それが我々アスワングの掟よ。何百年と続く伝統よ！」と怒る。デイナを襲ったのはサムの母親で長寿を得るためにデイナの子供を食べようとしているらしい。そんな伝統に嫌気が差したサムは母親の頼みが聞けず「マニラ行きのチケットだ。おとなしく帰ってくれ」と言ってモーテルから出て行った。

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ウーの考え

ウーからサムの母親がポートランドに来ていると聞いたニックたちは犯人はその母親だろうと考えた。ウーは「なぁ、内密に話がある。こんなことを言ったらおかしいと思われるだろうが犯人はサムかもしれない。」と話した。ハンクが「なぜだ？」と聞くと辺りをきょろきょろして「フィリピンにこんな言い伝えがあるんだ。アスワングっていう。そいつはすごい化け物で妊婦を襲うんだ。多分サムはその伝説のアスワングの仕業に見せかけてデイナを殺すつもりだ。イカレてるけどな。」と言った。ニックはホッとしたような感じで「そ…それは…そうなのか…」と答えた。だが我慢できないハンクはウーを追いかけて「俺はイカレてるなんて思わない。世の中には不条理なことが沢山あるんだ。」と言った。ウーは「ありがと」と言って帰って行った。ハンクは「あれは追い詰められてる人間の顔だ…」とニックに言った。

ヴェッセンを見てしまったウー

デイナを心配するウーは彼女の家の前に車を停め電話をかけた。割と元気そうにしているデイナはウーに心配してくれてありがとうとお礼を言った。電話を切ってからもウーは家の前にいたが、その時一台のタクシーが停まった。降りて来たのはサムの母親だった。不思議に思ったウーは車から母親を見ていると母親はきょろきょろと辺りを見回したかと思うと木を素早く登っていく。それを見たウーは何だありゃと言わんばかりの顔をした。
母親はサムを襲い気絶させるとデイナに近づいた。「事故に遭ったと聞いて慌ててきたのよ」とデイナを安心させて眠らせるとヴォーガし長い舌をおへその穴に差し込んだ。その時家に近づいて確認していたウーは階段下で倒れているサムを見ると慌てて家に入る。2階からする物音に「おい、まさかウソだろ…！」と向かうとアスワングを目撃してしまう。アスワングはウーに飛びかかり襲われてしまう。だが母親を追っていたニックとハンクが到着しウーを襲うアスワングの背後から一発撃ちこんだ。死亡したアスワングはみるみる人間の、サムの母親の姿に戻って行きそれを目の当たりにしてしまったウーはニックたちに「アスワングだった…見てたろ？！」と言った。動揺しておかしくなりそうなウーを何とか落ち着かせようとするが動揺がおさまることがなかった。

アルプスの山小屋にて

アルプスの山小屋に潜伏しているアダリンドはついに出産！いきむアダリンドをサポートするマイズナーだが、途中で本が宙に浮かび飛んで来たりする。不思議な現象が起こる中ついにかわいい赤ちゃんを産み落とすとアダリンドはすぐにヴォーガし自分の魔力が完全に戻ったことを確信した。そして赤ちゃんを腕に抱き眠るアダリンドに手を伸ばしたマイズナーにアダリンドの髪がしゅるしゅると絡みついていった。横にいた赤ちゃんがぎらぎらとした目でマイズナーを見つめていてマイズナーはこれは赤ちゃんの仕業だとわかった。

アスワングがサムの母親に戻って行く姿を見たウーは精神病院に自主入院しましたが、アスワングの幻覚に悩まされているようです。ニックたち早く現実を教えてあげなさいよ～！と思うのですが、それ以上にウーの精神状態がヤバイのでしょうか…。密かに好きなキャラNO.1のウーがこれから出てこないとかになると嫌なので早くケアザイタになってバンバンストーリーに絡んでほしいです…。
そしてアダリンドちゃんの赤ちゃんが祝☆誕生！でもこの赤ちゃん、かなりの魔力を携えているようですね～。怖そう… ちなみに女の子だそうです。

今日の一枚

grimm season3 ep