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ブラックリスト シーズン5　第17話『アナ・グラシア・ドゥエルテ』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

消えた台帳

レッドに呼ばれたリズ。ガーヴェイのシングルトン殺害の証人メヒアが奪われその行方を追っているチームだがなかなか足取りがつかめずリズは苛立っていた。まさか彼が奪った張本人だとは知らずレッドに協力してくれる？と聞いていた。
レッドは素知らぬ顔をし「資料は持って来てくれたか？ジェリー・ジュワルは港湾管理者でナッシュ・シンジケートの関係者だ。彼らの物品に正式な書類を発行し密輸させる仕事だ。彼は昨日殺された。私との電話中にな。彼とは以前から知人で台帳を買う取引を進めていた。この14ヶ月のナッシュの密輸品とその供給元が記録された台帳だ。」と話した。リズは「ガーヴェイが気づいて殺した？FBIの見立ては違う。」と言う。資料に目を通したレッドは「現場から台帳が消えてるな。」と言う。リズは「ヘイトクライムよ。金庫も空っぽだった。」と答えた。レッドは「強盗を装うヘイトクライム？胃が痛くなってきた。」とぼやいた。
リズは郵便局へ戻りこの一件をチームと話し合う。FBIの見立てでは容疑者はネオナチのクーガン・ハドナット。港湾管理者のジュワルは同胞のインド人を登用していてハドナットはそれが気に入らず彼を脅迫。作業員が刺される事件も起きていたとのこと。だがハドナットはどこかに雲隠れしているとリズは言った。

娘ではなく妻である

アヘンの流れを追える台帳を探すためレッドはデンベと共に行動を始めた。ネオナチたちが集まるバーへ行きハドナットはどこだと聞くが誰も言いそうにないので1万ドルの札束を出し最初に教えてくれた者に渡すと言った。すると一人の男が話そうとするが他の男が銃を出し止める。レッドは「おや。」と言うと銃を出し話そうとした男とバーテンダー以外を涼しい顔で撃ってしまう。そしてハドナットは店の奥にいると教えてもらいその部屋へと向かう。レッドが扉をノックするとハドナットはドアにショットガンをぶちかますが先を読んでいたレッドは壁側に避けていたので事なきを得る。ハドナットはそのまま外へ逃げ出すがそこにはデンベが待ち構えていて捕まえた。レッドはハドナットに「君がジュワルを殺したって噂だ。私の探し物をよこせ。」と言うがハドナットは「殺してねぇ。」と言った。レッドはすぐに話したらおもしろくないよなと言って何やらデンベに顔で合図を送った。
レッドはハドナットを連れて行きテディに拷問させたが、ジュワル殺しはハドナットでないと判明。リズに電話しそのことを伝えた。レッドの言う通りガーヴェイが奪ったのか？クーパーは全ての可能性をあたろうと言う。そして「ジュワルは既婚者だ。妻に話を聞け。」と指示した。
レスラーとナヴァービはジュワルの自宅を訪ねた。出て来た少女レヴァに「つらい時だと思いますがお父さんの事件のことで。」と言うと「父は無事です。今も家に。」と返って来る。ナヴァービは「ジュワル夫人と話をしたいの。」と言う。するとレヴァは「私が夫人です。ジェリーは私の夫です。」と答えた。
レヴァはまだ16歳。しかし彼女の両親もいて自分たちが認めた結婚だと言った。未成年のため両親立ち合いの元事件当時の話を聞くナヴァービたちだがレヴァは動揺し、気分が悪いと言って倒れてしまった。

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少女たちを救う守護天使の存在

レヴァのパソコンを押収しアラムが調べてみると秘密のチャットルームの痕跡を見つけた。メンバーは83人いて全員18歳未満の既婚者とのこと。メンバーは世界中にいて全員が歳の離れた男と結婚させられていると分かる。
チャットではセックスの強要や強制結婚の悩みを話し合っていた。そしてもう一つよくあがる話題に”彼女”と呼ばれる守護天使のことがあった。自分たちを解放してくれる存在とのこと。
グループの少女のうち9人の夫が不審な死を遂げていることからレヴァも強制結婚が嫌で”守護天使”に夫を殺してもらったのではと考え捜査を進めることになった。
リズはレッドにこのことを伝えた。犯人は台帳を守ろうとするガーヴェイでもなかった。そして金庫が空になっていたのは殺人をごまかすためであったと分かる。レッドは”守護天使”を捜すため倒れたレヴァがいる病院へとやって来た。
レヴァは妊娠のため倒れたとのこと。レッドは両親とレヴァがいる病室に入り「犯人の女性は…女性で合ってるね？レヴァ。君がかばう理由は分かるよ。救世主だ。自分の3倍も年をとった男と結婚させられた悪夢から救った。名前を言ってくれ。」と言う。だが当然レヴァは「言えない。」と断る。するとレッドは「君の夫は麻薬の売人だ。この国でも指折りの悪い組織と組んで麻薬を密輸していた。そんな男を君は殺した。重要人物をだ。君の仕業だと組織が気づいたら？彼らはギャングだ。敵を殺すことなど当たり前だぞ。」と脅しをかけた。レヴァは「名前は知らないの。でも助けてもらったら他に苦しんでる子を教えるだけ。」と言った。レヴァが紹介した子は16歳のタラ・レイバーン。マンデル高校にいるとのこと。夫のデールはDCで中古車ディーラーをやっている。クーパーは「依頼済みなら夫が危ない。ナヴァービは高校。レスラーは夫の所へ行け。」と言った。

同じ境遇だからこそわかる痛み

レスラーはタラの夫デールに命を狙われていると話をするがデールは信じられない様子だった。
2人が事務所で話をしている頃、すでにタラから依頼を受けていた”守護天使”は中古車のキーを盗み一台の車を事務所前に停めた。その車に気付いたデールが部下に無線で連絡を入れるがその車は整備場にあるはずのものだった。それを聞いていたレスラーは不審に思い「伏せろ！」と言ってデールに飛びかかった。その瞬間車は爆発。激しく炎と黒煙を上げていた。だがレスラーのお陰でデールは無事だった。少し離れた所で爆発を見ていた”守護天使”だが事務所からレスラーが出てきて驚く。レスラーは少女を見て彼女が守護天使だと気づき追いかけるが逃げられてしまった。
レスラーは逃げる時に少女が触った男の上着を回収し指紋を調べた。すると移民記録から身元が割れた。「アナ・グラシア・ドゥエルテ。17歳、ブラジル生まれ。13歳の時に夫と共に入国してます。夫はアメリカ人のロバート・コービン。当時ブラジルで出版社に勤めていて43歳。」と言う。ナヴァービは「犯人も強制結婚の犠牲者ね。」と言った。結婚許可証から住所が分かったためすぐに向かうことに。ナヴァービたちが踏み込んだ時にはすでにアナは屋上に逃げていた。行き場を失ったアナは「来ないで！飛び降りる！」と言った。ナヴァービは銃をしまいアナに語り掛ける。だがアナは結婚だけではなくレイプもされたのだと話した。アナは警察へ行ったが両親がそれに激怒。汚らわしいと言って娘を怒り警察に2人は恋人同士なのだと嘘まで言ったとのこと。そして無理やり結婚させられアメリカへと渡って来たのだが3年我慢したある日夫を刺殺して自由になったとアナは言った。それで同じ境遇の子を死ぬ気で助けようと考え始めた。最初から少女たちに同情的だったナヴァービ。両親を失っておじの家に引き取られたナヴァービだが良くしてくれて第二の母と慕っていたいとこのヤーナが同じように強制結婚をさせられヤーナと共に泣き明かした経験があった。「ヤーナを助けられなかったの。今度は助けさせて。アナ・グラシア。あなたの話を皆に聞かせてやるの。」とナヴァービが言うとヤーナは説得に応じてくれた。
大勢の人を殺したアナだが、ナヴァービやクーパーは彼女の事情を知るため検事を説得した。その結果アナは大人として起訴せず少年犯罪として扱うこととなった。「すべての罪を認めてカウンセリングを受ければ大人の刑務所に行くことはなく、21になるころには出られる。」とナヴァービが言うとアナは涙ぐんでありがとうと言った。
そして消えた台帳の行方を聞く。途中で捨てたらしく場所を聞いて無事に回収した。

ニュースなどでインドとかではまだまだ子供の少女たちが強制結婚させられてるというの見ますよね。
下手したら8歳とか9歳？それ以下？で結婚させられるのですよね…。
今回のアナの自分も同じ目に遭っていたから他の子も救ってあげたいと考えるのはむしろ立派だなと思うのですよ。
おっさんは若い嫁もらってウハウハでしょうけどねぇ。好きならまだいいけど(数年も経てば嫌になると思うけどw)好きでもないおっさんと結婚させられた上に自分の親が承諾してるとか最悪ですね。誰も味方がいないと思ってしまいそう。
ナヴァービやクーパーが理解あって良かったです。
でも夫を殺され損ねたタラはまた何もなかったように結婚生活を続けなきゃならないのかだけ気になりました。
そして証人であるメヒアを奪ったのはレッドだと知られてしまいましたね。それを機にレッドとハゲデブメガネの関係も悪化。レッドは台帳があればハゲデブメガネの”力”を奪えると言っていましたけどどう使うのでしょうか？
弱味を握られつつも弱味を握っている。お互いに下手を打てない関係ですよね。
で、アラムちゃん。ここは意を決してプロポーズしたらいいんじゃない？(笑)

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BLACKLIST season5 ep17