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SCORPIONスコーピオン シーズン2　第22話『ベトナムの旋風』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

不明兵士捜索の依頼

以前爆弾騒動に巻き込まれたリンダ(参照：S2第16話『デートの代償』)がガレージにやってきてウォルターをデートに誘った。ペイジがこれにちょっとヤキモチをやいたりしている所にケイブが男を連れてやって来た。男はジョン・パンドヴァ。元海兵隊員だと言う。ジョンは「俺は戦争行方不明者を捜索する組織で13年間米兵の遺体回収任務に当たってる。使命はシンプルだ。”連れ戻すまで休まない”。ベトナムのプレイク市外でこれが見つかった。工場の建設予定地から掘り起こされたんだ。」と言い兵士の戦闘服の切れ端を見せた。そして「不明の海兵隊員の物と思われる。1971年7月24日の銃撃戦後ある偵察隊の通信が途絶えた。10名が行方不明。家族が待っている。」と説明した。ウォルターは「場所が分かり遺体の証拠もあるのに問題が？」と聞いた。ジョンが言うには掘るにはもっと具体的な証拠が必要だと言う。更に地元業者には汚職が横行し政府間の連携は取れているが工事がどんどん進んでいると言う。工事が止められた期間は2日。ジョンは「要るのは考古学者より先端技術だ。我々の捜索用機材は動きが遅いから機材の効率を上げてほしいんだ。」と頼んできた。そしてその不明遺体の中にはジョンの父親が含まれていると分かった。更にジョンの母親は病気で余命半年。それまでに何とか父を見つけ出したいという熱い思いがそこにはあった。

戦争の悲しい記憶

機材の改良とデータ登録などを行いながら飛行機でベトナムを目指すスコーピオン。現場に到着するとそこには大勢の工事関係者がいた。ティムが現地の言葉で説得し工事関係者を追い払う。今にも嵐が来そうな強風を受けながら必死に作業を進める一行。するとラルフの世話のため残ったシルヴェスターから連絡が入り大きな嵐がそちらに向かっていると言われる。作業場は谷間のため予想の風速55メートルはさらに増幅される。ケイブは「その前に退散を」と言うとトビーが「2年分の仕事を2日でするんだろ」と言う。だが雷を聞いたウォルターは「2時間に変更だ」と言った。早速作業を始めようとするがハッピーの用意したチップが強風で飛ばされたはずみで破損してしまう。ウォルターは「近くに病院は？超音波検査の機器のチップなら何とか代用できる」と言いジョンは8キロ先に介護施設があると言った。
だが介護施設につくと電気火災が起こっていた。ウォルターは医師に「DSPチップを拝借したい」と言いペイジが詳しく説明を加えて頼み込む。すると医師はOKしてくれた。火と煙にまかれながらチップを拝借した。ただちに現場に戻ろうとするが避難しようとする老人たちが施設の車に乗りきらない。ペイジは助けなきゃと言った。するとウォルターは医師にトンネルはあるか？と聞く。老人から丘の向こうにあると言われるがそれはアルミで覆われ封鎖されているらしい。ウォルターは体温計を集めて来ると言って再び施設の中へ入って行った。
そして入り口をアルミに覆われたトンネルの前へやって来ると「最近の体温計は水銀より毒性の低いガリウムとインジウムとスズが使われてる。」と言って体温計の中身を取り出してアルミにかける。するとガリウムでアルミがもろくなり覆いを壊せるということだった。ウォルターが思い切りアルミを蹴ると見事穴が開いた。老人たちを中に避難させて行くが一人の老人がジョンのことが気になるようで「君は幻影だ。数十年前君を見た」と言う。ジョンはその老人に父親の写真を見せる。老人は君だ！と言って驚くがジョンは父親だと言う。老人は「彼は勇敢だった。忘れない。戦闘で彼は亡くなった。谷にある白松の所で。すまない。自分は子供だった。」と謝る。ジョンは「徴兵されただけ。父と同じだ。謝罪は必要ない」と話した。

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竜巻への対抗策

谷に残り作業を進めていたハッピーたち。そこにウォルターたちがチップを持って帰って来る。急いで遺体の捜索を始めるがなかなか見つけることができない。だが第5区画をスキャン中に薬莢や認識票の反応がでる。認識票に”OVA”という文字が見つかるとケイブは「パンドヴァ(PANDOVA)の一部だな。おめでとう。証拠発見だ。工事は中止だな」と言った。だがその時シルヴェスターから連絡が入り「自然からは”待った”だ。もうカテゴリー3じゃない。超巨大な積乱雲になった。強度F4の竜巻を伴いそっちへ向かってる」と言われた。今出ればぎりぎりで町に到着するとも言われウォルターは大事な証拠であるデータを持ってすぐに谷から脱出しようとする。だがジョンは「オクラホマ出身だ。竜巻には詳しい。この竜巻で遺体は掘り起こされ広範囲に散らばって家族の所に戻れなくなる。」と言い出した。トビーは「気持ちは分かるが俺らも危険だ。すぐ逃げないと」と言うがシルヴェスターが「待って、竜巻の移動速度が増した。もう逃げても遅い。」と言った。ウォルターたちはどうにか対策をしようと頭をフル回転させる。するとウォルターは「天気を操る。竜巻には暖かい空気が必要だから空気を冷やせばいい。」と言って地図を出して皆に説明を始めた。「気流の温度を8度下げれば竜巻は暴風程度になる。」と言うウォルターにトビーは「ここはベトナムだぞ？どうやって空気を冷やす？」と聞いた。ウォルターは「ドライアイスだ二酸化炭素の管があるだろ。ドライアイスの昇華潜熱は1キロで571ジュール…4.5キロほどあれば2590キロジュールの熱を奪う。6立方メートルだ！」と言いシルヴェスターが「つまり5514キロ分だ」と補足した。ハッピーは「大型ごみ袋の中に作り工事のトラックで運ぼう」と言った。

自然の猛威とも戦える天才

気象情報をリアルタイムで受け取るためラルフのソフトを活用。彼らの助けを得つつ現地でも皆分かれて準備を進めていた。どんどん迫り目に見える巨大な竜巻。用心しながら着実に作業をしていた。作り上げたドライアイスを3か所に分けて置く。だがウォルターとペイジのトラックだけがぎりぎりになってしまうとわかる。他の2か所のドライアイスにより竜巻は徐々に弱まるが最後のドライアイスを投入しなければ竜巻は巨大なままである。ウォルターはトラックの尻を振ってドライアイスを落とすことに成功するが逃げる途中でトラックが故障してしまう。車から降りて走って逃げるウォルターとペイジ。ウォルターが木にベルトを巻き付けると物凄い風が襲う。慌ててペイジの腕を掴み必死で飛ばされないようにするウォルター。2人の体は宙に舞い今にも手が離れてしまいそうになった。「絶対に君を離さない」とウォルターは強い言葉をかけた。すると冷気によりカテゴリーが下がった竜巻。風が急に弱まり2人の体は地面に叩きつけられてしまう。何とか竜巻を乗り越え無事だったウォルターとペイジだった。データも証拠も無事だったため、ジョンは皆に感謝する。
ガレージに戻るとジョンの母親がやって来る。ジョンは父親の認識票を渡し「父さんなら母さんに渡すと思う。父さんを連れて帰るよ。彼らのお陰だ。」と言った。ジョンの母親は涙ぐみ「待ちわびたわ…。ありがとう」とスコーピオンにお礼を言った。ウォルターは「これが区切りか」とちょっと目に涙をためながら言った。

巨大竜巻ですら操る天才集団が恐ろし過ぎます…(笑)
今回は谷と言う地形も合わさってドライアイス戦法が効いたとしても、諦めずに知識で対抗しようとするのが本当にすごいですよね～。私なら穴を掘って隠れますwwそれが精一杯w
今回は突然リンダが出て来るから何ごとかと思ったけど、別に進展はなかったですね。逆にティムとペイジが進展しちゃいそうな？ティムさんも活躍してますよね～。肉体派が増えたことでケイブの負担も減っているのではないでしょうか？
ゲームも負けてるウォルターは今後どうするんでしょう…。”区切り”をつけるんでしょうか？
そしてさらりとプロポーズするトビー。ガニマタでバージンロードを歩くハッピーも見てみたいです！
それからシルヴェスターの空回り具合にテンションだだ下がりのラルフがかわいかったですねww
でもソフトを教授に盗まれちゃったなんて許せないですね～。ラルフが開発したのに！でもそこでヘイウッドさんを弁護士として雇おうとするみんなステキ過ぎますね！人間関係に深みが増してきたけれど、それは同時に厄介事をうんだりするからどなることやら…ですね。

今日の一枚

SCORPION season2 ep22