ハンニバル シーズン1 第10話『ビュッフェ・フロワ Buffet Froid』
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ウィル・グレアムは犯人に共感しその動機や犯行当時の感情を再現できる【純粋な共感】という能力を持っていた。
しかしその特殊な能力は同時にウィル本人の精神に多大なストレスをもたらすものであった。それゆえFBIの適性試験に通らないが、その高い能力を買われFBIアカデミーの講師をしていた。ある日起こった女性の連続殺人事件にウィルの能力が必要だと思ったFBIのジャック・クロフォードはウィルに協力を依頼する。しかしウィルの精神への負担を懸念するFBI顧問のアラーナ・ブルームは反対する。ジャックはアラーナを納得させようと高名な精神科医ハンニバル・レクターにウィルの精神鑑定を依頼するが…
事件を解決していきながらレクター博士に影響されていくサイコサスペンス
ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。
かなり不安定なウィル
夢遊病から始まり、記憶が飛んだり幻聴がしたりとかなりやばい状態のウィル。レクター博士の診断でも紙に時計を書いて2本の針で好きな時間を示してくれと言われ、7時16分だと言って書いたウィルだがその絵は全て右側に偏り時計の針も何もあったものではなかった。大丈夫のように接するレクター博士だがウィルの状態は相当キテルようだ。そして女性が切り刻まれた殺人事件の現場でも異変は起こる。明らかにパニックを起こしている。そんなウィルから何か感じ取ったクロフォード。犯人に共感しすぎてきつい状況なのではとウィルを心配する。平静を装うウィルだが殺人犯の切りつける感覚や被害者の死んでいく姿が抜けず悩んでいた。腫瘍やその他の身体的な問題を確かめるためレクター博士に神経科医を紹介してもらう。検査を受けに行くと右脳全体が炎症を起こしていてウィルの幻覚などの症状は全てそれによるものと分かる。だが、検査に同行したレクター博士とその同期の神経科医は心理学的からまたは神経学的からこの症状を研究できる機会はめったにないと、ウィルには何も異常が無いと嘘をつく。そしてクロフォードにもウィルは≪心の病≫だと嘘を教える。
謎の女
ウィルは殺人事件の現場に深夜一人で向かう。平静を保てるように声をだして時間・場所・自分の名前を唱える。そして殺害現場である寝室へ向かうとベッドの下からどうみてもホラーな女が覗いていた。するとその女はベッドをひっくり返しウィルに当て逃走しようとする。とっさにウィルは腕を掴むがズルズルズル~っと腕の皮がめくれてしまい女は逃げてしまった。ウィルは現実なのか幻覚なのか区別がつかないのでいつも一緒に捜査をしているFBIの捜査官ビヴァリーを呼んで現実がどうか判断してもらおうとする。被害者には犯人をひっかいた跡があったが血液は付着していなかった。ウィルの腕の皮膚ズル剥けを聞いたビヴァリーはブドウ球菌か何かの感染とかなら血が出ないわね。など冷静に分析をしてくれていた。そして目は変色していて黄疸も出て錯乱していた女はもしかしたら被害者の顔をマスクだと思って切ったのではと推測された。殺した自覚がなく無実を確かめに現場に戻ったのではと予想した。ウィルの見た女は幻覚ではなく実物であった。
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再検査での悲劇
現場に残っていた皮膚片から加害者の身元が判明。ジョージアと言う女性でありその母親に話を聞くことになった。どうやら加害者は幼いころから病を抱えていて9歳の時には母親を殺そうと考えていたということだった。発作や幻覚、うつ症状など色々とあったがはっきりした病名はわからずそのうち行方知れずになっていたらしい。心の病という言葉を聞いて心を痛めるウィル。今まさに自分が陥っている状況に酷似していた。責任を感じているクロフォードと軽く言い合いになったが「自分は疑っても俺を疑うな」と言われウィルは何か思う所があったようだった。そして再び脳の検査に向かう事にする。MRIが終わって検査台から降りると何故か誰も居ない。神経科医を探すとドアノブに血の跡が…ウィルは注意深くドアを開けるとそこには顔の皮膚を無理やり取ろうとしたような無残な神経科医の死体と前回の事件同様のボロボロの皮膚片が落ちていた。ウィルを尾けているジョージアの仕業ではと考えられた。顔を認識できないから僕と間違えたのではとウィルは言う。
都市伝説でしょうか?
その晩家に帰りベッドで眠るウィル。すると自分ではない呼吸音が聞こえ、飼い犬が吠えた。慌ててベッドの下を覗くとそこにはまるで都市伝説か!と言いたくなるようなジョージアの姿が…ウィルは「やぁ、ジョージア。自分が誰なのかよく考えてごらん。君は一人じゃない。僕が居る」と話しかける。するとジョージアは「私は生きてる?」と涙ぐみながら手を伸ばしてくる。そっと手を触るニック。ジョージアは感染症にかかっていてかなり厳しい状態だったが懸命の治療をされていた。ここでジョージアが過去を思い出す場面になるのですが、そこは神経科医が殺された部屋。彼女が部屋に入るとそこには返り血を浴びないよう透明防護服を着て、フルパワーで神経科医を殺すハンニバル・レクターの姿だった。やっぱり殺したのレクターさんでした…。ウィルが実は脳炎ってバレたら嫌だから口封じしたって感じでしょうか。
今回は犯人(最初の殺人だけだけど)が重要な役どころになってておもしろかったです。どうみてもホラー、どう考えても都市伝説(ベッドの下に潜んでいてってやつです)な人物でオカルト好きとしては結構良かったです。まぁでもレクター博士も十分ホラーですけどね。
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