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ブラックリスト シーズン5　第9話『崩壊』

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ネタバレしています。まだの方はお気を付けください。

山籠もり

アラスカの山奥の小屋でグレースと言う偽名を使って1人生活をするリズ。ケイトと言う名の犬を飼い不便ながらも一人心の整理をするかのようにひっそりと暮らしていた。
トムを失い10ヶ月の昏睡から目覚めたリズはリハビリに耐え、トムの墓参りで涙を流し「一人じゃ無理だわ…」と弱音を漏らす。クーパーたちとトムの思い出話をし、レッドにも理解してもらって現在に至る。
そんなある日雨氷を伴う嵐が近づいてきていると天気予報で言われていた。森林警備隊のコリンはリズの小屋に荷物を持ってきてくれたついでに「2003年の時は9日間電気が止まった。」と教えてくれた。リズに興味がある様で遠回しながらお誘いをしてくるコリンを上手に転がしながら来る嵐に備えているとケイトが外に向かって吠え始めた。リズはケイトと共に外に確認しに行った。すると木の根元に男性が倒れている。銃を構え辺りを警戒しながら近づくリズ。男性の首元を確かめると男性は目を覚まし青白い顔で何かを訴えていた。

嵐の中の来訪者

リズは男性をソリに乗せて家に運び込む。男性の腹には大きな傷がありそれを手当てして温めてあげた。そして納屋にある無線機を使って外と交信しようとするが聞こえてくるのは異国の言葉ばかりで誰もリズの声が聞こえていないようで反応しない。
嵐が近づく中リズはケイトを連れて森林警備隊の詰め所にいるコリンを訪ねる。だがコリンの姿は見えないため”緊急事態　すぐに来て　グレース”とメモを残し家に戻る。すると家には見知らぬ男たちがいた。ベッドに眠るケガした男性を囲むように立っている男たちに銃を向け「何ごとなの。」と言う。男たちは「落ち着いてくれ。」と言って状況を説明する。
近くに飛行機が落ちたらしく、寒さで連絡も取れず歩いてきたら家を見つけたという感じの話をする。しかもベッドに眠っているマイクは一緒にいた友人なのだと言う。マイクは寒くて助けを待っていられないと言って一人で先に歩き出したということだった。「マイクは助かりそうか？」と聞かれたリズは「病院へ行かないと無理ね。体内で出血してる。呼吸の音でわかる。気道の中よ。あと数時間ね。」と答えた。男の一人が「運べるか？」と聞くが「道路はスケートリンクよ。車のエンジンも電話線も凍ってる。病院に運びたいけど手段が思いつかない。」とリズは言った。男は「トランシーバーならある。これを使えば…。」と言うがそれは短波用のため近くでしか使えないとリズは言う。男もまた傷を負っていたためリズは手当てを始める。その時過去の事を思い出していた。自分は犯人の顔を見ている。自分といればアグネスに危険が及ぶし自分の精神状態もアグネスに影響することを懸念してスコティーにアグネスを預けることにしていた。
時折思い出にぼーっとしながらもリズはもう一度無線を見て来ると言って納屋へ向かった。しかし結果は同じ。リズはケイトに「彼ら信用できる？そう。怪しいわね。」と言った。

男たちの正体

家に戻るとメモを見て急いできたと言うコリンがいた。飛行機が落ちたと説明する男たち。マイクを病院に連れて行きたいと言うがコリンも「無理だ。ここまで歩いてきたし無線も使えない。」と言った。するとリズが「飛行機の無線は？ブラックボックスの位置発信機を作動できれば救助隊が来られる。」と言う。すると男の一人が「飛行機の場所まで案内するよ。」と言いコリンと共に向かうことになった。リズも一緒に行くと言うがマイクの看病をしてくれと言われ家にとどまることに。リズはコリンに「あの人たち変じゃない？」と言うがコリンは心配しすぎだよと言って全く異変に気付いていない様子だった。リズはマイクの所へ行き「あなたは助かるわよ。助けを呼んでくる。あなたの友達とね。」と言うがその時マイクが今にも消え入りそうな声で「友達じゃない。あんたも殺される…。裏切ったんだ。カルルッチファミリーを。」と話す。リズは「マフィアのファミリー？あなたはなぜここに？」と聞く。マイクは「証人保護プログラムだ。」と答える。リズは「隠れてたのに”古い友達”に見つかった？」と言う。マイクは「頼む…。奴らに殺される。」と言った。リズは持っていた銃をマイクに持たせ、彼の手を布団の中に入れた。

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宣戦布告

男たちの正体、そしてマイクとの関係を知ったリズだが上手く立ち回っていた。だがケイトの姿が見えないことに気付いた。その時コリンと共に飛行機へと向かった男が帰って来る。「コリンは？」と聞くと「別のレンジャーの車と偶然出会った。あと一人しか乗れなくて彼が町へ。」と男は答えた。リズは納得したようなフリをし「ケイト、ケイト？」と犬を探すように部屋から出て行きマイクに渡した銃を受け取りに行く。そしてコートを着ると「見て来るわ。たぶん外だから。」と言いつつディスポーザーのスイッチを入れた。その時電気が消える。何ごとだと焦る男たちにリズは「発電機よ。すぐ止まるの。直してくる。」と言った。男の一人ビリーはついて行くというがうまくあしらって納屋へ向かった。だが無線機を立ち上げるが線が切られていた。銃を確認すると弾が抜かれている。更には納屋の奥にはケイトとコリンの遺体が…。
覚悟を決めたリズは小さな無線機で「ビリー聞こえる？」と言う。そして「殺したでしょ。私の犬もコリンも。」と言った。ビリーは「君のことはまだ殺してない。」と答える。リズは墜落事故が嘘であることや、マイクとは”友達”ではないと知っていることを話す。するとビリーは本当は車の事故で”荷物”が車から逃げたんだと話す。リズは「マイクも私もなぜ殺さないの？」と聞く。ビリーは「奴を生かすためだ。FBIに何を話したかボスが聞いてから殺す。ゆっくりな。俺の得意技だ」と言ってグラスに入った氷をバリバリと食べた。そして少しすると咳込みだした。リズは「あんたって妙なクセがあるわね。ビリー大丈夫？大丈夫じゃないわよね。私グレースじゃない。エリザベスよ。過去が知りたい？元FBI捜査官よ。プロファイラー。初めから悪党だと分かった。だからあんたの氷にガラスの破片を入れた。息を吸う度にガラスの破片を肺の奥に吸い込んでる。」と言った。ビリーは血混じりの咳をしながら「ぶっ殺す。」と言った。

見つけた道

何とかせねばと男たちも立ち上がる。だがその時エリスと言う男が泡を吹いて倒れ死亡した。リズはエリスが食べるピーナツバターに毒を仕込んでいてエリスはそれにより死亡。敵を一人減らした。ビリーたちは武装すると納屋へと向かうがリズはおらずビリーは仕掛けられた罠に足を挟まれまたケガを負った。男たちは再び家へと戻るがマイクも姿を消していた。その頃リズはマイクをソリに乗せ森の中を歩いていた。追って来る男の一人を貯蔵庫に閉じ込めて火だるまに、そして追いついてきた男ともみ合いになりつつ斧で腹を刺し始末。残るはビリーだけとなるがリズはマイクを運びながら詰め所へと到着する。助けを呼ぶ手段を探しているとそこへビリーがやって来る。咳き込みながらも迫って来るビリーにリズは何らかの薬品(着火剤もしくは融雪剤みたいなものなのでしょうかね？)をかけビリーが苦しんでいる隙にマイクを引きずり逃げ出した。しかしすぐに追いつかれてしまう。「もう逃げられん。」と言うビリーにリズは「戦うと言ったでしょ。」と言うと詰所から持ち出したフレアガンをビリーに向けて発砲。ビリーは一瞬にして火だるまとなり死亡した。
その後リズはマイクを病院に運びあらゆる痕跡を消して山から消えた。FBIは死体が転がる現場や近所の住民たちに聞き取りを行うが”犯人の女”の正体は一向に分からなかった。
その頃リズはレッドを訪ねていた。「私は守れなかった。守ろうとした。努力はしたの。トラブルは避けたわ。でも向こうから来た。それが嬉しかった。何人か殺したの悪人か否かは関係ない。置かれた状況もね。私は殺したし腕も確かだった。夜もきちんと眠れるの。トムを殺した奴らを追う。約束を守れなくてごめん。」と言うリズ。レッドはリズにキスをし「もちろん。だが自分を許せるかな？」と言った。

リズはFBIを退職して山籠もりしてたってわけですかね。
最初アグネスほったらかして何やっとんじゃ～って思ったけど、アグネスを思ってこその行動だった訳ですね。
でも悪い方に振り切れちゃったのを見るともう母親だってこと忘れてるとしか思えないんですが…。
こんなリズになってトムはあの世で悲しんでいるんじゃないのかと思うのです。
レッドも自分側に来させたくないと思ってたけど、無理だったみたいですね。
マフィアの奴らのせいですっかり復讐の鬼が目覚めてしまいましたよね。もちろん復讐してもらいたいけどもっとさわやかに復讐してもらいたいです。
ビリーを見るとLOSTのイーサン役を思い出すけれど飛行機が落ちた設定は偶然でしょうか(笑)製作サイドの遊び心？
そしてリズ。犬にキャプランの名前を付けるんじゃないw

今日の一枚

BLACKLIST season5 ep9